- 今の辛い現実を抜け出したい…
- なにか新しいことをしないといけないのは分かってる
- なにも分からないから勉強しないといけない
- 勉強して挑戦しても成功できそうにない
こんにちは、かばです。
こんなふうに、何年も行き詰まっている人っていませんか?
「うまく行かないのは自分の努力が足りないからだ」と、自分を責めてませんか?
自己肯定感が低い人は、何かに挑戦しても失敗しやすい心理が働いてしまいます。
今回は、自己肯定感が低い人がやりがちな失敗と、失敗を回避する方法を解説します。
自己肯定感とは
自己肯定感とは、自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。「自分の存在そのものを認める」感覚であり、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的、好意的に受け止めることができる感覚」のことで、「自分が自分をどう思うか」という自己認識が自己肯定感を決定づけています。
このように定義されています。
自己肯定感が低い人は、以下の特徴があります。
- 不安や怖れを持ちやすい
- 自信がなく、受身的
- 他人の評価で自分を判断する
- 人に評価してもらわないと不安
- 他人の評価に振り回される
- 人と比べて、落ち込みやすい
- 他者の意見を聞くことができない
- 自分を否定的に見る
- 物事を否定的に受け止めやすい
正当に自己評価ができないという点が共通しています。
自己肯定感の低い人が無理に挑戦をするとどうなるか?
新しいことに挑戦しないと行きていけない時代
自己肯定感が高かろうが低かろうが、変化の激しい時代を生き抜くためには新しいことに、積極的に挑戦していく必要があります。
- 起業
- 転職
- 副業
- 投資
- 資格
どれを選ぶにしても、これまでの生活はガラリと変わってしまいます。
とにかく情報収集を最優先する
とは言っても、情報収集が悪いことではありません。
少なくとも、挑戦する価値があるかどうか、どのように挑戦していけばいいのかなど、ある程度の情報は知っておく必要があります。
情報を収集する内容は、主に以下の通りです。
- その挑戦にどのようなコストがあるのか(時間・金額・労力)
- その挑戦はどれぐらいの見込みがあるか(リスク管理)
- その挑戦はどれぐらいのリターンがあるか(利回りなど)
これらの情報収集から、挑戦するに値するかしないかを判断します。
情報収集する際には、客観的な事実だけを集めて判断する必要があります。
ところが、自己肯定感が低い人は「挑戦しなくていい理由探し」のために情報収集します。
- 失敗したくない(失敗すると惨めだし、周りにバカにされる)
- リスクを負いたくない(損したら取り返せる自信がない)
そして、
- 挑戦しないといけないと分かっているし、周りからも言われる
- しかし、挑戦しても失敗して惨めになったり、周りからもがっかりされるのが嫌だ
- だから、何とか挑戦したくでもできないと主張できる理由や情報がほしい
というネガティブな思考に入っていることが多いようです。
ネガティブバイアスにかかりやすい
人間には、ネガティブバイアスという心理的な性質があります。
人はポジティブな情報よりネガティブな情報に注目し、優先的に信じたり、強く記憶に残したりする傾向がある。これらの傾向をネガティブ・バイアスと呼ぶ。
引用:世界と日本のUX
ネガティブバイアスを解消するには、場合によってはその4倍以上のポジティブな情報を目にする必要があると言います。
ネガティブバイアスは、危機感として良く働く場合もありますが、多くの場合には保守的な思考となってしまいます。
自己肯定感が低い人は、特にこのネガティブバイアスがかかりやすい体質だと言えます。
無意識にかかってしまうのであれば、意識的にこれを回避する技術を習得しなければなりません。
- 卑屈な発言を控える:自分の能力を低下させる暗示を解く
- 状況を冷静に分析する:悪いことばかりではないことを知る
- 小さな喜びを受け止める:自分が幸せである可能性を否定しない
- 不安から逃げない:恐怖心を受け入れて前進の糧にする
- 現実的なリスクを排除:勝つことよりも負けない努力をする
自己肯定感の低い人は、劣等感によって自己の能力や置かれた状況を過小評価します。
しかし、それは主観であって、客観的には劣っているわけではないと認識しなければなりません。
感情を克服するには、デジタルなデータによる「言い聞かせ」が重要となります。
自己肯定感の低い人が行動に移すときに気をつけること
努力の方向を見失ってはいけない
ものごとに取りかかる時に、誤ってはいけないのが「努力の方向」です。
- 挑戦のゴールを設定
- どれだけ努力すればいいかをゴールから逆算
- 努力の方法が間違っていないかを進みながら検証
自己肯定感の低い人は、「結果が出ていないのは努力が足りないからだ」と決めてしまいがちです。
この方程式で、挑戦の結果は出てしまいます。
どれだけ努力の量を増やしても、方向が間違っているならゴールにはたどり着きません。
情報収集をする目的は、この努力の方向が間違っていないかを分析・検証するために用います。
自己肯定感が情報収集に時間と労力を使いすぎてしまうと、成功体験と自分の状況を比較して落ち込んでしまいます。
なので、情報収集はしすぎず、自分のゴールに向けた努力を積み重ねることに集中しないといけません。
周囲の評価に振り回されてはいけない
自己肯定力の低い人は、他人の評価を気にしすぎる傾向があります。
たとえば、
- 自分の努力は間違っていないだろうか
- 挑戦に失敗したら周りに何と言われるだろうか
- 挑戦していることを周りはどう思っているのだろうか
というように、周りからの評価によって精神的に不安定になります。
大学受験や資格試験の対策として、「友人をすべて捨てろ」というのがあります。
これは、友人からの誘惑を断つためですが、同時に「周囲の目(評価)を断つ」という目的もあります。
人が集中力を切らすのは、意思が弱いからではなく周囲の外敵に対して危機感を持っているからといいます。
挑戦者に対する部外者からの視線や評価というのは、外敵の攻撃に類似しています。
挑戦を成し遂げるため、外部との接触を断って集中できる環境作りをするべきでしょう。
そして、自分の挑戦のゴールをひたすらに見つめ、走り抜けることに全集中していく必要があります。
ダメだと思った時には方向転換や撤退も検討
挑戦には、当然ながらゴールにたどり着けないというリスクが伴います。
しかし、問題なのはゴールに固執するがあまり損切りできないということです。
日本人は失敗下手といわれます。
「小さな失敗を繰り返し、最後には大きく成功する」というのは失敗の技術です。
ところが、日本人の多くは「小さな成功を繰り返すが、最後に大きく失敗する」
そして、再び立ち上がるには大きなエネルギーを要するわけです。
損切りをすることは何も恥ずべきことではありません。
むしろ、被害を最小でとどめながら損切りできたということは、ある意味では成功とも呼べるのです。
自己肯定感の低い人は、特に「失敗することを自己価値の否定」と捉える性質があります。
損切りをすることで、自己価値を否定したくないと考え結果的に大きな損失を生んでしまうことになります。
ですので、損切りの判断基準を主観に委ねるのではなく、客観的な基準(期間、成果など)で判断すべきです。
石橋を叩きながらも「前進」することが大事
石橋を叩くこと自体はリスク回避のため重要である
ゴールにたどり着くためには、途中の障害物は避けなければなりません。
リスクを事前に認識し、回避することは前進しやすい環境を作ることです。
このリスクには、自己の精神的な性質(自己肯定感の低さ)も含まれますので、石橋を叩いて安心することができれば、1つリスクを回避したことになります。
ただ、いくら叩いても安心できない、といっていつまでもその場にとどまっていては、ゴールにはたどり着けません。
石橋を叩くときは、「これだけ叩けば大丈夫」と思える回数をあらかじめ決めておき、その回数を叩いて崩れなければ機械的に進みましょう。
安心できるまで叩くと言って、叩きすぎたがゆえに石橋を破壊してしまっては元も子もありません。
最終的にはリスクを受け止めることが大事
「できもしないことに挑戦して失敗したときのリスクを負いたくない」
自己肯定感の低い人は、このように思うでしょう。
しかし、この変化の激しい時代には、「動かないことが最大のリスク」ということを知っておかなければなりません。
その上で、挑戦の先に生じるリスクは、動かなかった場合のリスクに比べれば軽いものだと思うことです。
リスクを受け止めてみれば、思ったより大したことはないと感じるでしょう。
そして、一度リスクを受け入れることができれば、その後も新たな挑戦に臨んでいけるものです。
一生懸命に努力した先の失敗は敗北ではない
きれい事のように聞こえるかもしれませんが、一生懸命努力した先の失敗にはリターンもあります。
たとえば、資格取得に向かって努力をしていたとします。
- 資格は得られなかったとしても知識は残る
- 知識を生かして新たなビジネスを生むことができる
- 勉強をしたことで勉強に対する苦手意識を克服した
- 関連する別の資格を取ることができた
少なくとも、自分にはその資格を取るのには向いていなかったということは分かります。
それまでは知らなかった自分を、少しだけ知ることができたというのは大きいです。
負け惜しみのように聞こえますが、客観的な事実として存在するのは確かでしょう。
最大の敗北は、失敗を恐れて挑戦できないという結果です。
全力で挑戦し努力をしたのであれば、仮に成功をおさめることができなかったとしても、学びや経験を得ることができます。
挑戦や努力を避けてしまえば、そのような学びや経験は何ひとつ得ることは叶いません。
成功体験だけでなく失敗体験も情報収集する
自己肯定感の低い人は、挑戦が失敗に終わった時にネガティブにとらえてしまいかねません。
物事をネガティブにとらえてしまうと、挑戦や努力の結晶である学びや経験を得損ねます。
失敗はしたけれど、得るものは大きかったと自信を持てないのであれば、同じような経験をした人の体験談を集めてみましょう。
自分とは異なる人なので、当たり前ですが感じ方は違うでしょう。
しかし、ポジティブな意見に触れた時に「自分もこのように自信を持ってもいいのかもしれない」と思えれば儲けものです。
挑戦し、努力したことはそういう意味でも、何ひとつ無駄にはならないものです。
まとめ:自己肯定感に負けない努力はできる
子どもの頃からの環境で、自己肯定感というのは形成されていきます。
ですから、自己肯定感が低いということを卑下するのは無意味なことです。
無意識に卑屈になったり自己評価を下げるのであれば、意識的に改善すればいいだけなのです。
しかし、そこで根性や努力といった精神論で片付けるのではなく、環境を変えることが重要です。
なにか1つのことに挑戦していき、環境を変化させることが自己肯定感の改善にも繋がります。
自分の価値を下げる無意識の言葉を黙らせ、意識的に自分を褒め認めるだけでも周囲の見え方は変わるでしょう。
足を引っ張る邪魔者ではなく、背中を押してくれる自分自身になっていきたいですね。
ではまた!
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