【自分探し】英語を話せないのにアメリカに留学して初日で絶望したこと3選!

ハロー、ヒポポタマスデース!(アメリカかぶれ)

私は20歳の頃にアメリカ・カリフォルニアのサンタモニカという場所に、正規留学をしていました。

正規留学とは、日本の大学で勉強するのと同じように、アメリカの4年制大学や大学院へ入学し、学位取得を目指すための留学です。基本的にはアメリカの学生を対象にしているので、授業はすべて英語で行われます。

「なかやまきんにくん」さんが筋肉留学していた、サンタモニカカレッジというコミュニティカレッジに私も在籍していました。

今回は、私の人生最初の挫折となったアメリカ留学初日で絶望したことを3つご紹介します!

とにかく英語が伝わらない

アメリカ留学あるあるですが、私ももれなく英語が伝わりませんでした。

ネイティブが何を言っているのかまったく聞き取れない

正規留学するぐらいですから、カレッジからも一定の英語力が認められているわけです。

渡米までには、「TOEFL」「TOEIC」その他、英会話学校にも通って英語を勉強してきました。

映画も字幕なしで見ていましたし、英字新聞なども読めるようになっていました。

ところが、アメリカに到着して空港を歩いていると聞こえてくる通行人の英語が、なぜかまったく聞き取れないのです!

一人でアメリカに降り立ったという緊張もあったと思いますが、それだけじゃあない何か恐ろしいことの片鱗を見た気分でした(ジョジョ風)

  • 日本にいた時に接したアメリカ人は日本人向けに喋っている
  • テレビや映画の英語は外国人でも聞き取れるよう喋っている

ネイティブ同士の会話は、いわゆる「察し」や強烈なスラングがすごく多いし、発音もかなり適当なのです。

そういうナマの英語は、どの教材にも載ってないしテレビや映画には使われません。

生活をしていく上では、これまでに学んだ英語はまったく役に立たず、もはや「はろぅ…」ぐらいしか言えないアジア人になってしまいました。

まさに、英語力ゼロからの再スタートとなりました…

空港に到着してからのトラブルラッシュ

留学体験といえば、ネイティブの友人とパーティをしたり、色んなところに旅行したり、学校の授業で勉強に打ち込むという華々しい話ばかりが載っています。

最近ではYouTubeでも「リアルな留学失敗体験」的なものも上がっていますが、私の留学もまさにトラブルからのスタートでした。

空港に到着してから、約3時間の間に以下のトラブルに見舞われます。

  • 留学エージェントが用意した迎えがいない
  • 下宿先に到着するも大家が不在で部屋に入れない
  • 大家が帰宅するも部屋の準備が何もできていない

日本からロサンゼル国際空港まで、飛行機13時間かかりますし、そもそも自宅から空港に到着し搭乗までも数時間かかります。

すでにロサンゼル国際空港に到着した時点で、時差ボケや疲労で睡魔がすごかったんですが、迎えがいないということで意識朦朧で空港をさまよい歩きました。

迎えと言ってもタクシーだったので、どのタクシーかさっぱり分からずフラフラしていたら見つけてもらえたわけですが。


↑ロサンゼルス国際空港(敷地面積は山手線の4分の1の広さ)

しかも、到着しても大家が不在で、結局玄関先で眠ってしまいました。

部屋に案内されても散らかり放題でベッドもなかったんですが、眠すぎてカーペットにそのまま倒れ込むように寝ました。

聞き取ってもらえると思ったら大間違い

空港に到着した時点で、ネイティブのガチ英語は聞き取れないことを覚悟したのですが、自分の拙い英語でもネイティブなら聞き取ってくれるだろうという期待はありました。

いや、多分聞き取ろうと思えば余裕で聞き取れるはずなんですが、何を言っても「何言ってるか分かんない」と返されてしまいました。

日本で授業を受けてきた英語の先生は、仕事だから「がんばって聞き取ってくれていた」のであって、自分の英語が伝わると勘違いしていたんですね。

ネイティブっぽく発音することに少しまだ恥ずかしさが残っていましたが、そんなことを言っていられる状況でもなく、思いっきりネイティブっぽく喋ってようやく少し伝わりました。

とにかく食べ物が口に合わない

これもアメリカ留学あるあるかもしれませんが、当初いちばん辛かったのはこれですね…

いともたやすく行われるえげつないサラダ

飛行機の機内食以降、到着してから何も食べていないまま下宿先に向かったので、めちゃくちゃお腹が空いてたんですよ。

上でも書きましたが、睡眠欲と食欲のピークがこの頃やってきていて、眠いのにお腹が空きすぎて眠れないという地獄の体調でした。

大家さんがそれを見かねて、市販のサラダを食べさせてくれたんですが、これがやばいぐらい酸っぱい&苦い!

日本の惣菜サラダだと、レタスや玉ねぎやトマトなど、みずみずしい&甘酸っぱくてドレッシングも酸味とコクがあって…という感じですよね。

あちらのサラダは、びちょびちょ!苦い!酸っぱい!ドレッシングはレモンの10倍ぐらい酸っぱい!なにこれ!口もげる!!という感じで。

せっかく出してくれたサラダでしたが、味わうこともなく冷や汗をかきながら必死で口に押し込むのが精一杯でした…

いともたやすく行われるえげつない水

海外旅行したことのある人なら分かると思うんですが、海外の水道水は飲料水ではないので飲んではいけません。

その代わりにミネラルウォーターがどこの家庭にもあるんですが、アパートに置かれていたミネラルウォーター(どうやらアメリカではメジャーの飲料水)があったので、砂漠で水を切らした旅人のごとく飲ませてもらうことにしました。

水分補給も機内食以降できていなかったので、本当に喉が乾いていました。

口いっぱいに広がるなめらかな水!この世のものとも思えない美味しく満たされる気分!と予想しながら口にそのミネラルウォーターを含みました。

口いっぱいに広がるなんかめちゃ刺さってくる水!この世のものとも思えないよく分からない痛み!なにこれ!口もげる!!という感じで。

あとで調べて分かった(知らんかったんかい!のレベルですが)ことですが、向こうは硬水が普通だそうで、日本の水道水は軟水なんですよね。

後日、スーパーでボルヴィックを見つけたので事なきを得ましたが、それまでは水道水の方がまだ飲みやすい味だったこともあり、すごく水では苦労しました。

ストレスなく食べられるものを探す旅に

留学の地がサンタモニカという年配の方なら誰もが知っているロサンゼル近郊の観光地だったので、飲食店も多く、食の面では選択肢がありました。

ただ日常的に食べられるストレスフリーな食事を確立しなければと思っていたので、何か無いかと探し求めたいたところ…

Oh, Yes!!!!

徒歩3分ぐらいのところにありました!

マクドナルドは、全世界どこでも同じ味なので安心して食べられます。

それからというもの、食事を用意するのがめんどくさいときは、すべてマクドナルドで生活をするという荒れた食生活となりました…

あ、それと、

最近では日本にも進出したパンダエクスプレスですね。

当時は5ドル(当時のレートで480円ぐらい)で、1プレート(大盛り主食+大盛りおかず2品)を注文できたので、よく買いに来ていました。

とにかく移動手段&通信手段がない

これ結構大事なことなんですが、特に対策を考えずにアメリカに乗り込みました…

到着早々の同時多発トラブルで…

上でも書きましたが、空港に到着早々、迎えの人と合流ができなくてエージェントに連絡しようにも連絡手段が無かったわけです。

いや、本当のことを言うと、連絡しようにも、

  • 公衆電話のかけ方が分からない
  • 公衆電話をかけるための硬貨を持っていない

ということだったんです。


↑アメリカの公衆電話

また、当時から携帯電話のローミングサービスは存在していたんですが、「いらんやろ」ってことで契約してなかったんですね。

情報も何もないままアメリカに降り立ってしまったので、トラブルの対処法も無くただ空港をさまよい歩くしかできませんでした。

アメリカに着けば、現地で携帯電話を契約するから、日本の携帯電話はいらないと甘く考えていたのが最大の原因ですね…

現地の携帯電話を契約するにしても、緊急時の通信手段として電話とネットはできるようにしておく必要がありました。

下宿先に到着するも連絡手段は無いままで…

これも事前に確認しなかったのが悪いのですが、下宿先の部屋にはインターネットも電話も無かったんです。

まぁそりゃそうですよね、外国人を住まわせる部屋に電話なんか置いたら国際電話どれだけ使われるか分かりませんからね。

しかしそのことも失念していた私は、とりあえず無事?到着したことを実家に知らせなければいけなかったので、大家さんに電話を借りました。

ただ、このまま毎回大家さんから電話を借りるわけにも行かず、ネットを開通させてもらおうと大家さんと交渉することにしました(英語で)

何とか納得してもらい、現地のプロバイダと契約手続きをすることになりました(英語で)

晴れてネットを開通し、日本とSkypeでビデオ通話することも叶い、精神的にもようやく落ち着くことができましたが、通信手段は本当に重要です。

まとめ:留学するなら下準備はめっちゃ入念にするべし!

今回は、恥ずかしながら私の失敗アメリカ留学の初日に絶望したことをお話しました。

英語は伝わらないのが当たり前だと思っていくべし!

日本でネイティブのアメリカ人と会話ができたことと、アメリカでガチネイティブとネイティブレベルで話すのとはわけが違うということを理解しないといけません。

ガチネイティブは外国人である日本人に話を合わせてはくれませんし、必ずしも丁寧には接してくれません。

伝わらなければ伝わらないでいい、という感じです。

しかしそれは、日本にいる私たちが外国人に対して思うことと同じだと思います。

言語の壁は思っている以上に、はるかに高く厚いということを前もって覚悟しなければいけません。

食べられないということは想像を絶する苦痛だと知るべし!

日本で普段から生活していると、どんなに空腹でも食べられないほど口に合わないということはありません。

それは、どんな地域のどんな食べ物であれ、日本人である以上は共通した食文化があるからです。

しかし、まったく異なる食文化で生活する現地では、日本人の味覚許容値を超えるものを平然と食べます。

お腹が空いていても食べられないほど、口に合わないものしかない状況になったときの絶望感は、まさに地獄です!

私たち日本人にとって、ご飯とみそ汁がどれだけありがたいか知ることになりました。

そして、何より…

マクドナルドに!圧倒的!感謝をッ!!

何をするにしても連絡網は事前に準備しておく

私は、「自分は手助けなしでも生きていける!」とナメた考えだったので救いようがなかったわけですが、トラブルがあったときに助けてくれる人を探しておくというのはすごく重要です。

そのためにも、通信手段は必ず1つは用意しておかなければいけません。

到着日、運良くステイ先にたどり着くことができましたが、万一できなかったらどうなっていたか…

報告・連絡・相談は、仕事だけじゃなく日常生活でも怠ってはいけません!

まとめのまとめ:人生がかかっているからこそ用意は周到に!

これらの経験は貴重ではあると思うけれど、事前に情報収集して念入りに用意をしていれば困ることではありませんでした。

それまでの短い人生で、知った気になっていたガキ(言葉きつい!)が、生きていくことをナメて意気がったら大きな苦労を強いられたというだけのことでした。

アメリカだけでなく、どこの国でも「生きていくということは大変なこと」です。

常日頃から、用意は周到すぎるぐらいが丁度いいんじゃないでしょうか!

ではまた!

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