【気付いてないとやばい】仕事ができない人がしている話し方の特徴5選!

私たちは言葉を使って生きているわけですが、会話をする上で最低限身につけておかなければならない作法があります。

 

でも伝わってれば何でもよくね?

 

そうではないのです。というか、恐らく伝わっていません。

まして仕事において会話は絶対に使えなければならない最重要スキル。

話し方に気を配れないと、「仕事ができないやつ」と判断されてしまいかねません。

今回はそんな仕事のできない人がしてしまっている話し方の特徴を5つ紹介していきます。

 

主語・述語がない

主語・述語とは

「何が(だれが)」に当たる文節を主語とよびます。

「どうする」「どんなだ」「何だ」に当たる文節を述語とよびます。

主語・述語の関係は、文の骨格です。

骨格です!!!

すなわち、これらを抜いた文章は「骨抜き」ということになります。

 

主語と述語がない話ばかりするとどうなるか

まず、何を言っているかわかりません。

主語はいわばその文章のタイトルです。

タイトルの無い猫型ロボットの話を聞かされても、何の話をしているのかわかりませんよね?

仕事においては、すべての主語が「私」で構成される状況はほとんど存在しないはずです。

ですから、一つの会話の中に複数の登場人物が出てくるのは自然なことです。

なのに、その会話の中でまったく主語を明示しない場合、聞き手に何の話をしているのか考える労力を強制することになるわけです。

そんな相手の都合を無視した会話をしていて、同僚や上司から評価されるわけがありません。

また、述語を明示しない場合も同様です。

主語や述語を明示しないことが多い人でも、動詞だけは必ず入れてきます。

しかし、述語がなければ言いたいことの半分も相手には伝わりません。

 

仕事の会話では主語と述語を抜いてはならない

仕事で求められているコミュニケーションは「報告・連絡・相談」が基本です。

情報を正確に伝達するには、誰が(何が)[主語]、何を(誰を)[述語]、どうした[動詞]の基本構造が必須です。

確かに、明示しなくても分かる(察する)ことが可能な場合も多くあります。

しかし、一連の会話の中で、まったく齟齬なく認識を一致させるのは不可能です。

情報の伝達ミスは仕事上では致命的です。

主語や述語を「言わなくても分かるだろう」とは思わず、くどいようでも敢えてしっかりと言うことでミスを防いでいく努力をするべきです。

 

言葉の定義があいまい(不正確)

「嘘」

「昨日、Aさんが帰宅する際に戸締まりを頼んだんですが、今朝出社したらドアの鍵が開いていたんです。そこでAさんに確認したら『覚えていない』とをつくんです」

このような状況を目にしたことはありませんか?

この方は、Aさんが「嘘をついた」と話しています。

では「嘘」とはどういう意味でしょうか?

1 事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽 (いつわ) り。「嘘をつく」「この話に嘘はない」

Goo国語辞書を引用

より正確に定義を表すと、「故意に事実と異なる事柄を表明することで、人を錯誤に陥らせる行為」となります。

先ほどのAさんは「嘘」をついたのでしょうか?

この報告者は、Aさんが嘘をついたと判断しています。

つまり、Aさんは敢えて事実と異なる話をして、この方を錯誤に陥らせようとしていると主張しています。

Aさんは、本当は覚えているが問い詰められたのでその場から逃げるために「覚えていない」と事実と異なる話を故意にしたのかもしれませんが、もしかすると「本当に覚えていない」のかもしれません。

後者であれば、Aさんは嘘をついているわけではなく、「勘違いしている」にとどまるわけです。

その違いを認識せずに、「事実と異なる話=嘘」という定義で会話をしてしまうと、会話の双方に認識の齟齬が生じます。

その結果、誤解や伝達ミスが生じ、仕事に影響が出るわけです。

 

会話のキーワードの定義は最初に一致させておく必要がある

実際にはAさんは「本当に覚えていなかった」だけなのに、報告を受けた上司が「Aさんが嘘をついた」と誤解してしまうことは、Aさんにとって極めて不利です。

その前に、上司は「ちなみに『嘘をついた』って言うけど、Aさんが覚えているはずと言えるだけの客観的な証拠はあるのかな?」と確認をしなければなりません。

このようなやり取りを回避するために、まずは「嘘」という単語が出てきた時点でその定義を明確にしておく必要があります。

そうすることで、報告者もその定義を前提とした会話をしていくことになり、事故を回避することができるのです。

 

世の中には人の数だけ言葉の定義がある

しかしなぜ、報告者はそのような話し方をしたのでしょうか。

これは言葉をニュアンスで理解しているからです。

私たちは日本語を母国語としていますが、その言葉の多くを生活の中で自然と身に着けているわけです。

そうすると、言葉の定義というものは、それぞれの生活環境が大いに影響し、恣意的な意味を持つのです。

このように、他人と異なる定義で理解してしまっている言葉は無数にあります。

みんながそれぞれ自分の中の定義で好き勝手話してしまっては、正確な情報伝達が困難となります。

仕事においては、正確な情報伝達こそが最も重要なスキルである以上、言葉の定義を正しく使わない人にはそのスキルが欠落しているという判断がされてもおかしくありません。

 

聞かれたことに正しく答えられない

話がすぐ脱線してしまう

コミュニケーションにおいて雑談は重要です。

仕事中でも、円滑な人間関係を構築するためには、多少の雑談は許容されるべきと考えます。

しかし、会議や報告の場で、話が脱線し雑談を始める人がいます。

会議や報告の場は雑談をする場所でもなければ、問いに対して正確に答えることが求められる場です。

「これだけは伝えたい」という思いを持って語ることは悪いことではありません。

しかし、話が脱線している間、その話を聞かされ続けている参加者の時間を奪うことになります。

話をすぐ脱線させてしまう人は、伝えたいことがまとまっておらず、自分が話したいことを優先する傾向にあるので、仕事では「身勝手な人」との評価を与えられかねません。

 

質問に正面から答えない

「Bさんは今度の会議は参加できますか?」

という質問があったとします。

 

「最近、うちの母の調子が悪くて、私が行って介護しているんですが状態が芳しくないんです」

と返答された場合はどうでしょうか?

 

 

Bさんは「だから参加できない」と言いたいのでしょうが、参加できないことに負い目を感じているからか言い訳をしていると感じます。

 

しかし、この質問者は

「大変だね。で、会議には参加できるの?」

と答えがわからないので結局聞き返すことになってしまいます。

 

 

このように、話を逸らして自分の立場が悪くならないように敢えて脱線させることもありますが、ほとんどの場合は無意味な行為なので避ける必要があります。

いずれにしても、話を正面から答えないというのは、仕事の場においては避けるべきです。

仮に、正面から質問に答えてしまうとカドが立つような場合でも、「すみません」と前置きした上で正面から質問に答えるべきでしょう。

 

時系列がまとまっていない

流れがわからない

人の話というのは物語です。

物語には時間軸が存在し、時間軸に沿って物語が進行していくのです。

時間的な前後関係を明確にすることで、聞き手は物語を想像することになります。

これを無視して、話し手が話したい順で話を始めたらどうなるでしょう?

 

シンデレラの物語:王子に出会う前にガラスの靴を履いて王子と結婚したが姉たちにいじめられた。

名探偵コナン:コナンたちが現場に到着する前にコナンが小五郎を眠らせて事件を解決した。

 

もうさっぱり意味がわかりませんよね。

 

物語は、「起承転結」または「序破急」という流れがなければなりません。

仕事の場ではそこまで凝った話をする必要はありませんが、少なくとも時間的な前後関係は正確である必要があります。

 

話が突然別の時間に飛ぶ

時間的前後関係自体は正しくとも、時間が突然別次元に吹っ飛ぶ場合があります。

「一昨日の朝はパンだったんだけど、(今日の)昼は和食にしました」

これ、聞き手としては、どっちも一昨日の話と思ってしまいますね。

ところが、話し手の中では、既に時間は飛んでいて、話が継続してしまっているわけです。

 

これを仕事の報告の場でやってしまったらどうでしょう?

「一体いつの話をしているんだ?」

ということになり、正しく情報が伝わりません。

 

 

さらにここでの問題は、話題は共通しているため、受け手が違和感を感じにくいという点です。

話における各シーンが移り変わっていくのであれば、その都度説明する必要があります。

 

主観の話ばかりする

あなたの感想はいらない

「あの人は同じミスばかりします。やる気がないんだと思います」

さて、この説明は正確でしょうか?

 

・「同じミスばかりする」:客観的な報告として評価できます。

・「やる気がないんだと思います」:主観的な判断となります。

 

「同じミスばかりする」から「やる気がない」と「私が」判断したのです。

報告の場においては、意見を求められた場合を除いて「私の判断」はいらないわけです。

 

話には主観と客観があることを理解していない

客観的な事実というのは、例えば「被疑者○○は被害者△△をナイフで刺した」というもので、誰が見ても同じ情報が得られる事実を指します。

対して、主観的な事実というのは、「被疑者○○は被害者△△を殺した」と、人によって結論が異なる事実をいいます。

「殺す」という言葉の定義には、殺意(故意)が含まれることが前提となりますから、実際には○○に事情を聞かなければ殺意(故意)があったかは分からないわけです。

したがって、○○から事情を聞かずに「○○は△△を殺した」という話は、「私はそのように(殺したと)思っている」に過ぎず、判断材料となりえません。

 

しかし、多くの人は、「殺した」と答えるんじゃないでしょうか?

それは、事実には主観と客観が存在し、事実を認識・説明する際には、それらを立て分けて考える必要があることを知らないからです。

仕事においても、報告で求められているのは、まずは客観的事実です。

ですから、主観的事実と客観的事実がごっちゃになっているのは、報告の質としては低くなります。

それどころか、報告を求めているのに、主観的事実ひいては感想しか答えられない人の評価は最低となるのは明白だと言えます。

普段からそれらを意識して連絡や報告をするだけで、理路整然かつ説得的に話ができるようになるでしょう。

 

まとめ

「伝わっているから細かいことはいいじゃない」と、話し方に気を配らない人は多くいます。

しかし、実際は伝わっていないことが多いのですが、重要な話(と思われている時点で評価は低い)でもないので流されているだけです。

仕事の場でも同じような話し方をしていては、絶対に重宝されません。

今回紹介した5選を意識して話をするだけでも、仕事の質は大幅に向上するでしょう。

 

言葉は、話し手と受け手の共同作業です。

独りよがりの言葉は、誰の耳にも届かないことを肝に銘じる必要があります。

言いたいこと、伝えたいことがあるなら、なおさら言葉の形は整えなければなりません。

伝わりやすい言葉遣いは、相手への敬意の表れでもあります。

正しい言葉を使って、仕事やプライベートを充実させていきましょう。

 

ではまた!

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