こんにちは、かばです。
タイトルを見て驚かれたかもしれませんが、改めて自己紹介をします。
・大学院卒業後、ディズニーホテル(具体的なホテル名は伏せます)に入社
・ディズニーキャストとなる
・フロントでゲスト対応をしていた
突然ディズニーで働くって言い出したからびっくりしたよ
社会経験なかったしせっかく初めてちゃんと働くならディズニーかなって
そんな社会経験ゼロの私を採用してくれた会社に感謝してます。
と同時に、本当にやっていけるかなという不安。
大変だったけどディズニーで社会を学び、人生の土台を築きました
今回は、キャスト時代に先輩や上司からいただいた心に響く言葉を紹介します。
「演じてください」
全体研修が終わり、現場研修がはじまってすぐのこと。
勉強ばかりしていた私は体力が低下していました。
立ち仕事は当時の私にはかなり辛く、顔にもそれが出てしまいました。
【担当トレーナー】「あなたは既にゲストからはディズニーキャストとして見られています。どれだけ辛くても、笑顔を絶やさずにキャストを演じきってください」
ディズニーでは、ゲストをお迎えするキャストはすべてステージ上の出演者という扱いになります。
出演者は真顔で「辛い」という表情を出してはいけません、演じることが仕事なのです。
このとき初めて、キャストの笑顔はプロ意識に裏付けされたものなんだと感銘を受けました。
社会で活動するには、大なり小なり役を演じる必要があります。
ここではそんな社会の厳しさを教えてもらう良い経験になりました。
「伝わればなんでもいいよw」
私は、生まれも育ちも大阪で、少しだけアメリカにいた経験があります。
なので、使える言語は、大阪弁と少しの英語です。
入社当時、標準語を使えないことを不安に思い、上司に相談しました。
これはその時に言われた言葉です。
【上司】「大阪弁でもいいよ。英語がうまく話せなくても大丈夫。伝えるべきことを伝えるならなんだっていい。大阪弁のディズニーキャストも面白いじゃないw」
正直「へぇー!それでいいんや!」と思いました。
「それは使えるように練習してください」と言われるんじゃないかと思ってましたから。
実際には、少しずつ標準語を使えるようにはなってはいくんですけどね。
仕事に慣れてからは、むしろ積極的に大阪弁を使って会話していました。
ディズニーは関西からのゲストが多く、大阪弁で話すとすごく喜んでもらえました。
何よりも大切なのは、ゲストに喜んでもらおうというホスピタリティなのです。
「兄ちゃん、大阪のどこ出身なん!」って言われたことありますw
「俺たちは金額に見合うだけのサービスを提供しなければいけない」
ディズニーホテルには毎日たくさんのゲストが来館されます。
満室時は1日1500人以上、少ない日でも1000人は超えます。
フロントキャストは基本的に同じ案内をし続けます。
そうすると機械的になったり、早く次のゲストを処理しようという気持ちになり心がこもらなくなってきます。
無難なチェックインだけ来てくれ!って思ってましたw
そんなときにしみじみと言われた言葉です。
【先輩】「ディズニーって高いでしょ。普通はなかなか出せない金額よ。この額なら帝国ホテルに行けるし、リッツカールトンも視野に入るレベル。でもゲストはみんな『ディズニーに泊まりたい』と言って来てくれる。高校生や大学生なんかも、みんなお金を一生懸命貯めてわざわざ来てくれる。今の俺たちのサービスは、そんなお金を受け取れるだけのサービスになってるかな?」
正直、ハッとしました。
どんな仕事でもお金をもらう以上はプロフェッショナルなのです。
手を抜くということは相手の信頼を裏切ること。
会社に属して働くか、フリーランスで独立して働くか、関係なく守らなければならない社会の約束です。
やっぱりゲストからすれば思い出の旅行のフロントキャストって印象に残るよね
「オンステージではみんな等しくプロのキャスト」
ディズニーキャストは、正社員であろうとアルバイトであろうと、同じ研修を受けます。
3日間はディズニー関連企業すべての新入社員が新人研修を受けるわけです。
会社の歴史、ディズニーのホスピタリティ、言葉遣い、挨拶など、基本的なことはここで叩き込まれます。
3日程度で本当に一人前のキャストになれるもの?
ところが、4日目には各現場に実戦投入されます。
具体的業務を覚えるわけですが、フロントキャストはゲスト対応もすることになります。
ぶっちゃけ、業務フローも覚えてないのにできるわけがないのです。
「自分はまだ入ったばかりだからできない」と思っていたときに言われました。
【先輩】「ゲストにとっては『入ったばかりかどうか』なんて関係ありません。カウンターの向こうからは、こっち側に立っているキャストは全員等しくキャストなんです。ゲストの前にキャストとして立ったなら、ベテランのキャストとして振る舞うしかないのです」
ゲストは、私にキャストとしての対応を期待しているわけです。
だから、「できない」はあってはならないのです。
それもやはり「プロとして」やる以上は、持っていなければならない心構えでした。
「挨拶だけはしっかりやりましょう」
ディズニーでは挨拶を、ゲストだけでなくキャストに対しても大切にします。
ゲスト対応をしないキャストであっても、挨拶はしっかりと教え込まれます。
お辞儀ひとつとっても角度や背筋、足の置き方も叩き込まれます
そして何より重要なのが、笑顔であること。
いわゆる「ミッキースマイル」と呼んで、口角を上げて笑顔を作ります。
【上司】「人間なんだから得手不得手はあっていいと思うんだよ。だけど、挨拶はみんな等しくできるじゃん。やるかやらないかだけ。笑顔も意識すればだれだってできる。挨拶や笑顔なら、新人キャストでもベテランキャストを超えられるよね。ほら!ミッキさんスマ~~イル!!」
フロントキャストは、1人150人以上のゲストと会話をします。
ゲストにとってその宿泊が良いものとなるかは、最初に接するフロントキャストの対応でほぼ決まと言われます。
その中でも、最初の挨拶で第一印象の9割が決まります。
すなわち、ディズニーホテルでの宿泊の思い出は最初のフロントキャストの挨拶で決まるようなものです。
笑顔で、爽やかに、挨拶をする。
そんな簡単なようで最も大切なことが、社会で生きていくためには一番重要なスキルだと学びました。
子供の頃から挨拶が苦手だったけど克服しました
まとめ
ディズニーキャストというと、その裏側を見せてはいけないことで有名です。
なので、今回この話を記事にするかはかなり悩みました。
具体的な様子とかを話してないので大丈夫だと思いますが、怒られたら速攻で消しますm(_ _)m
ディズニーで働くキャストはキツイ仕事でありながらもやりがいを感じて働いています。
私の元職場は、厳しくとも愛情のある指導ばかりでした。
人がもらって嬉しい付加価値ってなんでしょう?
私は「心を込めて仕事をし、喜んでほしいと願うこと」だと思っています。
今やっている仕事にやりがいを感じていないという人もいるかと思います。
でも、私たちが知らないところで、誰かが喜んでくれているかもしれない・・・
そう思って、これからも仕事をしていきたいですね。
ではまた!
あ、最後に私が読んで面白かったディズニーキャスト関連の本を貼っておきます
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