こんにちは、かばです。
当ブログは、私たち夫婦の娘が生まれたことをきっかけに始めたものです。
娘が生まれたのは、昨年(2020年)の10月。
新型コロナ感染拡大の第二波が、勢いを増していた真っ只中でした。
そんな中ですが、私たちは予定通り里帰り出産をすることにしました。
- コロナでも里帰り出産できるの?
- 出産のときは立ち会えるの?
- 旦那は病院に面会に来られるの?
- 実家から自宅にいつで戻ればいい?
コロナ禍のような有事にこそ、旦那さんの冷静な判断が不可欠です。
奥さんには出産のことに集中してもらうためにも、旦那さんにこの記事を読んでほしいと思います。
私たち夫婦の出産遍歴
1月:妊娠発覚
この時期、報道では「中国で新型ウイルスの流行が確認された」程度でした。
妊娠が発覚するも、「里帰り出産も検討しよう」と考え始めたぐらいです。
2月:新型コロナ日本上陸
クルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号の乗客で、新型コロナが発症したとの報道。
この段階においては、まだ里帰り出産をすることに疑問を感じてはいませんでした。
3月:国内全国にて感染確認
私たちが住む大阪も新型コロナ患者が確認されました。
毎日のように新規感染者が発表される中、緊急事態宣言の発出検討の報道。
SNSでは、里帰り出産の受け入れ拒否の情報が出回っており、ようやく不安になり始めました。
4月:緊急事態宣言の発出
4月7日に大阪に、16日には全国に緊急事態宣言が発出されました。
里帰りで入院する予定の病院のホームページには、里帰り出産をする患者への対応が記載されていました。
- 妊婦は、入院2ヶ月前の健診を当院でする必要がある。
- 他県に住む妊婦が来院する場合は、2週間以上、同県に居住すること。
- 同伴者は同県に住む者1名のみ認める。
- 出産の立ち会いは全面的に中止
- 出産前後の入院患者の面会は、同県に住む者1名のみ認める。
大阪に住んでいる私は、一歩たりとも病院に入れないわけです。
妻も毎月の通院のために、2週間も実家で待機はできません。
必然的に、最初の健診のときには帰省していないとダメということに。
5月:緊急事態宣言が明けるも予断を許さない状況
約1ヶ月半に及ぶ緊急事態宣言も解除となりました。
ひとまずは、予定通りの里帰り出産が可能かと少し安堵。
しかし、帰省のルートをどうするかという問題があります。
大阪から妻の実家がある新潟県までは、次のルートがあります。
- 飛行機で直行ルート
- 新幹線で東京駅経由するルート
- 車でいくルート
平常時であれば、どのルートでも問題はないです。
しかし、コロナ禍の帰省ということになると話は変わります。
ルート | メリット | デメリット |
飛行機 | 短時間で到着 |
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新幹線 | 時間に正確 |
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車 | 他人と接しないで移動できる |
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どれを選んでも、何かしらのリスクは負わなければなりませんでした。
6月:帰省予定を確定
そもそも、帰省をしなければならないかどうかも検討しました。
メリット | デメリット | |
里帰り出産をする |
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里帰り出産をしない |
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私の気持ちは、里帰りしてほしくない方向に傾いていました。
- 長距離の移動は色んな意味で恐い
- 帰省したら大阪にいつ帰ってくるかも不明(コロナ・大雪など)
- 生まれても会いに行くのが難しい(コロナ・大雪など)
7月:帰省
出産予定日から2ヶ月前の健診の、さらに2周間前が7月内にあたるので、この時に帰省しました。
結局、新幹線で帰省するのが間違いないだろうということに。
しかし、大阪から行くというのもあって、不要なリスクを避けるため日帰りで決定。
朝、大阪から東京経由で新幹線の最寄り駅まで見送り、私はそのまま空港から飛行機でとんぼ返りしました。
8~9月:出産に向けて準備
大阪にいる間は、妊婦健診に私も毎回付き添っていましたが、これ以降は結果を聞くだけになりました。
なかなか実感がわかない時期でもありました。
10月:出産
自然分娩による出産を予定していましたが、前日までのエコーで少し問題が浮上しました。
赤ちゃんの頭の向きが少し悪かったようです。
大きく育っていたのもあり、場合によっては緊急帝王切開もありえるとのことでした。
そして出産当日の朝3時ごろ、陣痛の間隔が早まったこともあり自家用車で病院へ。そのまま入院となりました。
陣痛がなかなか強くならないとのことで、陣痛促進剤も入れて12時間粘りました。
しかし、やはり頭の向きが悪く、緊急帝王切開に。
16時ごろ、無事に出産となりました。
私は退院日に駆けつけることができたので、初めて抱っこした家族となることができました。
11月:コロナの状況が悪化
再びコロナの感染状況が悪くなってきていました。
月に2回ほど、妻の実家まで行き育児をしていましたが、いよいよ帰宅を考えようということに。
と言っても、大阪までの道のりで感染リスクがあるルートは絶対に取れません。
あまりモタモタしていても、実家の豪雪により車による移動ができなくなります。
帰省時期 | メリット | デメリット |
雪が降る前 (12月帰宅) |
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雪が溶けた後 (3月帰宅) |
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12月:急きょ帰宅することに
私にとってはすごく嬉しいことでしたが、12月の頭に大阪に戻ることになりました。
というのも、そもそも3月ですら本当に帰ってこれるのかという点が分からなかったからです。
3月どころか4月以降になるなら、子どもも父親見知りをするかもしれない。
私たち夫婦にとっては、それもまた辛いことでした。
コロナ禍での里帰り出産で、私がとにかく辛かったこと
- なんといっても、一人は寂しい
- 誰よりも早く、愛する娘を抱っこしたい
- なのに、常にコロナが邪魔をする
もうこれに尽きます。
独身生活に戻るのが辛い旦那もいる
ネットなどを見ていると、このような話もチラホラ目にします。
- 妻が里帰りしたので独身生活楽しみます!
- 妻が里帰りしている間にもう一度青春を!
- 妻が里帰りしている間に不倫しました!
最後のは真正のクズですが、私の場合は一人で生活していても何も面白くないので辛かったですね。
コロナがなければ、出産直前の帰省でもよかったのにと思うと余計にイライラが募りました。
立ち会いができるかどうかはともかく、状況が分からないのは死ぬほど不安
コロナ禍ということで、およそ2ヶ月半の帰省となりました。
この間に、妻の体調の変化も大きく、最後に見た7月からは考えられないぐらいお腹も大きくなりました。
しかし、実際に見ているわけでもなく、体調の変化を観察することもできません。
報告を聞いていても、やはり不安だけは募っていくものです。
出産当日、私は仕事中でしたがLINE通話で状況を聞いていました。
自然分娩を断念したということを聞いて、
よく頑張りました!お疲れ様!
と声をかけましたが、正直すごく不安です。
(万が一のことがあったらどうしよう…
もしこれで最後になってしまったら…)
それは、近くで妻を見ている旦那ですら思うところでしょうが、私たちの場合はコロナ禍で2ヶ月半会っていないわけです。
心の底から不安になりましたが、とにかく結果が来るまで耐えていました。
子どもはめちゃくちゃ可愛い
「父親の自覚は芽生えるのだろうか」とか「ちゃんと育児できるだろうか」という不安は当然ありました。
経験したことなければ、やっぱりわかりませんからね。
しかし、実際に生まれ、目の当たりにしてそれらが杞憂だったことが分かります。
一生、幸せにする!!!
妻の実家まで、娘に会いに行くまでの期間がとても長く感じました。
なぜ予定よりも早く帰宅したのか?
長めの里帰り期間を設定していたのは以下の理由です。
- いざという時、頼れる人がいない
- 私が家事育児をどれだけやれるか未知数
私自身も、未経験なので未知数なのです。
しかし、子どもが生まれてみると
- 介護事業をしているので、そもそも育児に抵抗がない
- 一人暮らしをしたことで、家事もある程度こなせる
- いざという時にできる対応策はたくさん考えた
という姿を見せることにより、帰宅の不安を和らげることができました。
むしろ、
- 実家のお義母さんに負担をかける
- コロナの状況も見通しが立たない
- 雪が積もると帰れなくなる
という不具合が大きく見えるように。
結果として、大きく前倒しで大阪に戻ることになりました。
育児を頑張ってくれてる姿を見て、これなら安心して帰れると思いました。
これから里帰り出産をさせる旦那さんに考えてほしいこと
出産を控えている奥さんは、ホルモンバランスのこともあり肉体的・精神的に不安定です。
「鼻からスイカを出す」と言われれば、ホルモンバランスが崩れてなくても不安になるものです。
赤ちゃんは無事生まれるだろうか、ちゃんと育てられるだろうか、旦那は頑張ってくれるだろうかなど。
そんなとき、旦那さんにはしっかり奥さんの不安や要望を聞いて、冷静に最善の案を出してあげてほしいのです。
当然、最後に決めるのは奥さんなので、奥さんの気持ちを尊重するのは当然です。
しかし、そのように旦那さんが当事者として、責任をもって話をしてくれる。
その姿を奥さんは頼もしいと思うし、父親の自覚の第一歩だと思います。
まとめ:出産を支えるのはどんなときも夫である
コロナ禍での出産は、とても大変なことです。
感染拡大が落ち着くまで、出産を控える夫婦もいるぐらいです。
そんな中でも、出産を決意することは勇気のいることです。
- 夫は、出産を控えた妻がもっとも不安であることを自覚する
- 妻が出産に集中できるように、妻の要望をちゃんと聞く
- 妻の要望だけではなく、自分の思いもしっかり伝える
- 問題が生じたときは、メリット・デメリットを冷静に分析する
- 感情だけじゃなく、冷静になってリスクの少ない選択をする
- いつかコロナ禍が収まったときは、良い思い出になると信じる
コロナ禍だからこそ、この時期に出産を経験した夫婦にしか分からない痛みがあります。
その痛みを、将来、夫婦で思い出として語り、子どもに聞かせてやるのも楽しいんじゃないでしょうか。
ではまた!
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