こんにちは、かばです。
このブログを始めるきっかけになったのが、ずっと見ていたリベラルアーツ大学の動画にヒトデさんのことが紹介されていたことです。
特殊能力の持ち主でもない超フツーの人だったので、好感も持てたし文章も私と違ってざっくばらんで読みやすい!
そんなヒトデさんが本を出しました。
「嫌なことから全部抜け出せる凡人くんの人生革命」[ヒトデ著]
今回は、この本を速攻でレビューしていきたいと思います!
著者:超超超大人気ブロガー「ヒトデ」
ヒトデは、日本のブロガー、YouTuber、作家、経営者である。
株式会社HFの代表取締役であり、株式会社AB&Co.の代表者でもある。
1991年5月30日生まれ。愛知県出身。男性。
複数のブログ・ウェブサイト運営しており、Twitterのフォロワー数は2021年2月時点で10万人である。また、ブログで月収100万円を連続達成している。引用:Wikipedia
表向きはこのように説明されていますが、実際の人物像はこんな感じです。
- 頭が悪く、いわゆる「Fラン大学」出身(調べたら偏差値は42、英語の授業は「be動詞」から始まります)
- スポーツや芸術で成果を出したこと一度もなし(テニス部時代の大会での勝率、まさかの0%です)
- 周りに起業した友人や、大金持ちの知り合いなし(人脈0)
- 就職してからも典型的な「仕事ができない奴」で、毎日のように怒られる
- 凡ミスや忘れ物が非常に多く、学生時代はもちろん社会人になっても何度も怒られる
- そして怒られてる最中に違うことを考えだしてまた怒られる
天才か平凡かと言えば平凡ですが、平凡を極めた人だと思います。平凡こそが最強の武器だということを証明していますよね!
テニス部時代の勝率0%ってある意味すごいですよね…
全ブロガーが知りたい、これぞ新時代のブログ飯!
本書の概要:これ本やない!紙媒体のブログや!
まえがきの時点で、私は気づきました。
これブログや…
各見出しの要点が、すべて太文字で書かれたりラインが引かれていて、ブログのように読み流す人でも何が書かれてあるのか分かる文章になってます。
このまえがきなんて、もうレビューしてもらう前提で書いてますよね?というぐらいに親切。
付け加えると、確かにブログ論もありますが、どうやったら凡人でも非凡な人生に変えていけるのかという本質的な部分が多いです。
というわけで、まずはこの本が、
- ブログのように読み進められる文章
- 太字やライン、箇条書き、見出しの多さ
という点で、ブログ文章のお手本にもなる本ということができますね!
あらすじ:副業入門から独立するまでを描く
「嫌なことから全部抜け出せる」というある意味ネガティブなタイトルとは裏腹に、すごくポジティブに独立への具体的なロードマップを提示してくれてます。
副業をはじめるまで:時間をつくるフェーズ
このフェーズではとにかく時間単価を上げるための努力が必要であることを説明しています。
物理的に時間数を増やす方法
副業をしようと思い立っても、本業が忙しかったりプライベートで時間を消耗してしまっては副業は続けられません。
なので、副業を何しようと考える前に、まずは物理的に時間の確保からはじめます。
- 時間が生まれる環境を整える
- 根性で何とかしない
たとえば、
- スマホを触る時間を節約:不要なアプリを削除
- テレビを見る時間を節約:コンセントを抜く
といった感じで、根性論ではなく環境を整えて時間を作っていくことが大事です。
作った時間の時間単価を上げる方法
時間を作ることができたら、今度はその時間を効率よく使う方法を考えます。
- 朝早く起きて負荷の高い作業を行う
- 勉強や仕事で使う作業環境にはこだわる
このように、何も生まない無駄な時間を、お金に変えていくための時間に変えていくポイントを説明されています。
行動に移す:副業をはじめるフェーズ
このフェーズでは、副業選びと、副業を選ぶに際して「どれだけお金が必要なのか見つめ直す」ことがポイントとなります。
副業をどう選ぶか
ヒトデさんの副業を選ぶ基準は、以下のように話されています。
- 楽しいこと(少なくとも苦痛ではないこと)
- 利益になること
なんか当たり前のように感じますが、これって実はすごく重要なことです。
まず、楽しいか楽しくないかというのは、やってみないと分かりません。
お仕事をされている方なら分かると思うんですが、学生時代にやってみたい仕事があってその仕事に就いたのに、やってみたら全然楽しくないどころかめっちゃ辛いって経験ありますよね?
私の場合でいうと、もともとディズニーが好きだったからホテルに就いたはずなのに、フロントの業務というのがハードすぎてとにかく辛いことが多かったです。
ブログにしたって、「文章を書くのが好き」だから始めてみたら、最初はブログの開設と設定ばかりに頭を悩ませて文章なんか全然書けません。
外から見たイメージだけで「これがやりたい仕事!」と思っても、中から見てみないと本当に楽しいかどうかなんて分からないのです。
だから、ヒトデさんは「とりあえずやってみて、合わなかったら変えればいい」と言われています。
次に、利益になるかどうかですが、収入に関しては2種類あります。
好みだと思いますが、ヒトデさんはブログをされているだけあって、クライアントワークスではなく、ストック型ビジネスをおすすめしています。
- クライアントワークス:会社勤めなど、仕事をもらってこなしていけば安定した収入がある
- ストック型ビジネス:ブログやYouTubeなど、初期はまったく収入がないが後々に資産となって大きな収入となる
ここで先ほどの「楽しいこと(少なくとも苦痛ではない)」という点に繋がりますが、ストック型ビジネスは収入がない分、やっていて楽しみを感じられないと続けられません。
その点でも楽しさというのは重要な要素です。
私個人としては、上記2点に加えて「社会貢献」という要素も大事なのかなと思います。
楽しくて、収入もあるけれど、それが誰の役にも立っていないというのはすごく虚しいものです。
デイトレーダーをやっていた時代ですが、毎日パソコンとにらめっこして、ただ安く買って高く売ることだけをしていました。
利益はあがっていましたが、続けていくうちに「自分がこの作業をしなくても誰も困らない」という虚しさに襲われ、結局やめてしまいました。
仕事は「誰かの役に立っている!」という実感が無いと、自分の存在価値を見失い続けることはできません。
副業を選ぶときは、「楽しさ」「利益」「社会貢献」という3点を基準に考えてみてください。
ダメなら変えてみればいい
「そんなに簡単に投げ出してしまっていいんだろうか?」といわれそうですが、副業ですし収入や生活には影響は出ません。
ある程度規模が大きくなってきたらなかなか方向転換は難しくなるかも知れませんが、そこに至るまでは長い道のりですし気にせず変えましょう。
副業には、リスクが高いものから低いものまでありますが、ほとんどの場合ノーリスクで始められます。
仮に、方向転換を余儀なくされても、それまでに得た知識や経験は消えるわけではありませんから、別のことで役に立つ日も来るかも知れません。
一方で、本業は生活もかかっているのでそう簡単に変えることができません。
「楽しさ」「利益」「社会貢献」のどれかが欠けていても、簡単に辞めるわけにはいきません。
それなら、転職も検討していきましょう。
- 転職エージェントに登録する
- 客観的に自分の価値を査定してもらう
- さらに価値を高めるには何を補えばいいか検討
- 資格や知識・経験を補いキャリアアップ転職する
自分の市場価値を高めていくことは、上の3基準を満たすことにつながります。
裏を返せば、今置かれている職場が3基準を満たせていないということは、厳しい言い方ですがそれだけの市場価値しかないということです。
「会社の巡り合わせが悪い」のではなく「それがあなたの実力」という市場原理が適切に働いているということでもあります。
お金はどれぐらい必要なのか?
副業をはじめるにあたって、重要なことは「いくら稼げればいいのか?」です。
当然、多く稼がないといけないならハードルは上がりますし、そうでないなら下がります。
そもそも多く稼がなくていいように、普段の生活を見直して節約できるところはどんどん節約していきましょう。
最初から多く稼がないといけないという状態は、副業をする上であまりメリットがあることではありませんから…
仕事はやめられない真実:退職に向けたフェーズ
このフェーズでは、いよいよ退職に向けて、何を考えどう行動していくかを説明しています。
「仕事が嫌」と「会社が嫌」は意味が違う
退職をする理由が「仕事が嫌」という人はたくさんいると思いますが、本当に仕事をするのが嫌なんでしょうか?
- 通勤が嫌
- 人間関係が嫌
- 給料が安くて嫌
- 体力がきつくて嫌
- やりたくない業務が多くて嫌
嫌といっても、今の会社で働くことが嫌だという場合がほとんどではないでしょうか。
もし、本当に「働くこと自体が嫌」なのであれば、独立してフリーランスとして生きていけません。
フリーランスは無職なのではなく、個人事業主という立派な職業です。
しかも、サラリーマンの場合には会社が負ってくれていた負担や責任も全部自分が負いながら、さらに収入も安定しない厳しい職業です。
働く時間が自由になる=自由気ままに仕事ができる、ではありません。
自由だからこそ、自分で律しなければいけないし環境も整えなければいけないんです。
仕事を請け負う以上は、プロとして責任ある仕事をしなければいけませんし、「朝起きれない!」なんていう人には誰も仕事をくれないのが現実です。
退職する前に、もう一度「仕事が嫌なのか」それとも、ただ「今の会社が嫌なのか」を考えてみましょう。
何で独立するかを決めたら効率よく結果を出そう
時間は無制限ではありませんから、最短距離で結果を出しに行く必要があります。
- 時間の使い方を極める
- PDCAをきっちり回す
- 成功者のマネをする
- プロ意識を忘れない
中でも重要になるのが「成功者のマネをする」ということ。
やはり実際に成功している人に話を聞くことが、成功への最短距離ということです。
成功者でも紆余曲折してその地点まで行ったわけですが、話を聞いてその地点にまっすぐ走ればいいだけで、同じように紆余曲折しなくていいのです。
SNSなどで接触を図るのもいいですが、なかなかハードルが高いなと感じる場合には、信頼できる人のオンラインサロンなどに入るのもいいかと思います。
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退職・独立してみたけどうまくいかなかった
実際に退職して独立してみたけれど、収入が安定しないので生活できなくなってしまったという場合も多くあります。
ブログでいうと、SEOに変化があるだけでも収入は激減してしまいます。
会社を経営してみると、どんな会社でも外的要因で売上が激減することは多いんですが、それを個人で受けてしまうわけですからやはりダメージは大きいと思います。
しかし、そんなときでも、まだ若い年代なら再就職することは十分可能です。
履歴書にフリーランスとして働いていたという記載は面白がられますし、少なくとも面接官の興味は引くことができます。
「やってみてダメならどうしよう」ではなく「とりあえずやってみてダメなら戻ればいい」の考えで大丈夫です!
感想:副業を成功させるために一度は読んでおくべし
私はすでに会社経営側にいるので、独立してフリーランスでという考えはなく、やりたいことがあれば会社でやれてしまう立場ではあります。
しかし、本書には「事業をはじめる」ということの本質が書かれていると思います。
軽い気持ちで副業を始めてもいいけれど、お金をもらって仕事をする以上はプロ意識を持たないといけない、という点は立派な経営者の考え方だなと感じました。
副業をしてお金をくれるその人は、れっきとした「お客様」であって同じ会社の上司ではありません。
会社がお客様に対して持つ誠意やプロ意識、責任を、今度は自分ひとりで持たなければいけないわけです。
そのために、やれるだけの環境づくりは必要ですし、そのヒントは本書に書かれています。
副業という厳しい仕事を果たす(こなすのではない)には、本書を一度は読んでおいたほうがいいと思いました!
まとめ:とにかく読みやすい本でした!
というわけで、今回はヒトデさん著作の「嫌なことから全部抜け出せる凡人くんの人生革命」をレビューしてみました!
購入してから3時間もかからずに全部読み終えるぐらいには、読みやすい文章で書かれていました。
ブログのように読み飛ばされても、要点は網羅できるという書き方をされています。
Amazonや楽天でもバカ売れしてるということなので、まだ読んでない方はぜひ読んでみてほしいと思います!
ではまた!
「嫌なことから全部抜け出せる凡人くんの人生革命」[ヒトデ著]
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