あああ!株価が暴落して大損したーーっ!!
こんにちは、かばさんです。
昨日、日経平均株価が1202円安で-3.99%という大幅安となりました。
アメリカでもS&P500が-2.45%(NASDAQは-3.52%)下落し、世界的にも今週は同時株安ですね。
近頃は、投資への関心の高まりから、多くの人がつみたてNISAを利用して投資を始めたかと思います。
昨年のコロナショックを、すでに投資して目の当たりにしていた人は分かるかと思いますが、暴落が起こると何ヶ月もかけて少しずつ積み重ねてきた含み益が、たった一晩ですべて吹っ飛んでいる、という状況となります。
しかし、株式投資には暴落は付きもので、新型コロナの経済への影響はこの後も続くし、それとは全く異なる未知の要因で暴落が起こるとも限りません。
ただ、共通して、私たちは投資をする以上、暴落を正しく受け止めなければ投資をしていくことは不可能です。
そこで、今回は以下の内容で投資との付き合い方を考えていきます。
- 株価が暴落したときに気をつけるべきこと3点
- 株価の暴落は長期運用には追い風と考える
株価の暴落時に気をつけるべきこと
数字に惑わされてはならない
投資を始めると、含み益や含み損を気にしますよね。
実際に、含み益が増えていくのを見ていると嬉しくなってきます。
含み益、含み損とは
保有する有価証券が買った時よりも値上がりし、もし売却すれば利益が出る状態を、含み益があるという。逆に買った時よりも時価が値下がりしている場合は、含み損が出ているという。
引用:日本証券業協会
しかし、含み益も含み損もどちらの数字にも意味はないのです。
私たちが欲しいのは、○○年後のお金であって現在の評価額ではありません。
含み損というのは元本が割れている状態を言いますから、当然ながら見ていて気持のいいものではありません。
投資歴が長い人も、投資を始めた当初は株価に一喜一憂を経験しているものです。
当然ながら、昔は私も株が下がるとプルプル震えながら見守っていました
暴落が始まると、投げ売りをしてしまう人もいます。
どのような人が投げ売りをするのかというと、
- 株価下落が底なしの恐怖に襲われてしまう
- これまでの含み益が減っていくのを恐れてしまう
の2通りがあると考えられます。
しかし、このように恐怖に打ち勝てずに投げ売りをしてしまうと、それこそ損失を確定してしまい「投資は恐ろしいものだ」という結果になってしまうわけです。
逆に、暴落相場でも平然としていられる人の特徴は、
- 今の暴落は関係ないと思っている
- 大きな金額を投資していないので痛くない
- そもそも株価を見ていない
ではないかなと思います。
しかし、これでは投資に腰を据えて取り組んでいるという人とっては、まるで適当に投資に取り組んでいる人の方が正しいように見えて納得いかないのではないでしょうか。
ともかく、株価に一喜一憂せずコツコツ投資に取り組んでいくべきで、含み益や含み損を見て「儲かった」「損した」と感情を動かしてはならない、ということですね。
恐くてみてられないと思ったら寝てしまいましょうw
株価は上昇し続けると思わない
「プロでも株価を予想することはできない」というのは、どこでも言われていることです。
え、でもプロは株価予想しないと仕事にならないんじゃないの?
証券会社のアナリストは、よく自社の記事に「今後の展開は…」というように株価の予想をあげていますよね。
実際は、予想であって自説の展開でしかなく、あてになりません。
確かに、一定の根拠に基づいて予想を立ててはいますが、株価というのは思いも寄らないところに原因があったりするものです。
例えば、2010年にギリシャが財政危機となり、世界経済が大きな影響を受けた事例。
ギリシャ危機は、2010年代に欧州を揺るがせた、ギリシャ共和国の財政危機をいいます。これは、2009年10月の政権交代を機に、ギリシャの財政赤字が公表数字よりも大幅に膨らむことを明かしたことに始まる一連の経済危機を指し、また欧州債務危機の発端にもなりました。
引用元:iFinance
短期トレードをしていた私は、突然このニュースを目の当たりにしました。
ギリシャのことなんて予想できないよ!!
世界中のニュースをくまなく入手し続けることは不可能です。
しかしそれが原因で、日経平均株価が暴落したわけです。
株価というのは、自分の知らないところで起こったことが原因で突然意味も分からず暴落するもの、という認識が当時つきました。
これはすべてのプロやベテランにも当てはまりますし、暴落を予想することは不可能なのです。
「私の予想は百発百中!」などと言いふらしている人は、詐欺師確定です。
予想に反して相場が突然終了するなどというのはよくある話です。
でも予兆とか雰囲気とか分かるもんじゃないの?
確かに、何年も上昇相場で株価を上げ続けてきた場合には、「そろそろきそう…」ぐらいには感じます。
でもそれは、日本に住み続けてれば「そろそろ雨降りそう」ぐらいのことが分かる程度で、実際は降らないことも多々ありますよね。
大切なのは、雲ひとつ無い快晴でも雨が降るかもしれないと思って、せめて折りたたみ傘をカバンの中に忍ばせておくことなんじゃないでしょうか。
リスク許容度を改めて確認しよう
投資を始めるときに「リスク許容度を超えない投資を」と注意喚起されています。
- リスクとは収益(リターン)の振れ幅のことですが、収益(リターン)がマイナスに振れてしまった場合、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるか、という度合いのことを「リスク許容度」といいます。
- リスク許容度とは、「どれくらい投資元本がマイナスとなっても生活に影響がないか」「どれくらいまでなら投資元本がマイナスとなっても気持ち的・気分的に耐えられるか」というものです。
引用:みずほ証券
しかし、暴落したらどれぐらい値段が下がるかというのを計算するぐらいしか方法がありません。
投資をしてしまったら、その分のお金は長期間引き出すことができなくなるわけですから、そもそも生活費などで使わないお金であるはずです。
実際には半値になっても生活には困らないですし、日常に影響はでないものです。
ところが、実際に暴落が発生して投資額の半値まで値下がりしてしまったのを目撃したらどうでしょう。
- がんばって稼いだお金が減っていく
- このまま無くなったらどうしよう
- 取り返しのつかないことをしたのではないか
このように思ってしまい、恐怖で夜も眠れなくなってしまいます。
しかし、この状態がリスク許容度を超えた投資であることの証拠です。
リスク許容度を超える投資をしてしまった人の多くが、
- 半値になっても大丈夫だと思うよ!
- ていうか、少ない金額だと目標まで届かない
- リスク分散してるから大丈夫なんでしょ?
という思考で投資に取り組み始めたんじゃないでしょうか。
ただ、リスク許容度って本当の意味では計れないんですよね…
もうお分かりのように、リスク許容度というのは感情です。
感情をシミュレーションすることはできませんし、予想もできません。
だから実際にお金を入れて投資をして、暴落が発生して大きな含み損の数字を見た時に初めて自分の本当のリスク許容度に気づくものです。
シミュレーションはあくまでシミュレーションであって、現実に起こっていないわけですから、机上の空論に自分の感情がどのように反応するかはわかりません。
なので、暴落が起こったときには、自分の感情とまっすぐに向き合うことが大事です。
大きく減った含み益や、広がっていく含み損を見ながら、感情が落ち着いているならリスク許容度範囲内と言えるし、落ち着かないならリスク許容度範囲外となるでしょう。
リスク許容度範囲外だったとしても、短絡的な行動は禁物ですよ!
値下がりは敢えてチャンスと考えよう!
バンガードCEOのメッセージ
昨年、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、コロナショックで市場経済は大混乱となりました。
そんな中、世界最大規模の資産運用会社であるバンガードのCEOがホームページにメッセージを掲載しました。
バンガードでは投資家の皆さまに、市場の上昇、下落にかかわらず常に「航路を守る」こと、つまり長期的視点を失わず、投資の分散、バランスおよびコストなど、投資のコントロール可能な部分に焦点を当てることを助言しています。
「航路を守る」は、
- 長期的視点を失わないこと
- 投資のコントロール可能な部分に焦点を当てること
ということです。
改めて確認しますが、私たちの目標は何だったでしょうか。
1ヶ月先の小銭稼ぎではないですよね?
20年、30年、若い人なら40年先の資産形成だったはずです。
その目標を見失って、足もとの短期的な視点で誤った判断をしてはいけません。
その目標を見失わせるのは何かというと、リスク許容度を超える投資です。
リスク許容度を超える投資は、「コントロール可能な部分」をコントロールできていないという状態にあたります。
心の準備だけはしておく
相場に関しては昔から様々な格言がありました。
- 強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観と共に成熟し、幸福のうちに消えて行く
- 靴磨き少年の話
前者は、以下のような意味になります。
- 市場が総悲観となった局面が、強気相場の出発点になりやすい
- 先行きに警戒感や疑い(懐疑)が残るうちは徐々に上昇(回復)を続ける
- 警戒感が薄れ楽観的になったころは、相場の天井圏が近い
- 市場が総強気や幸福感に浸っているときに、上昇相場が終わることが多い
そして、後者は以下のような話になります。
ケネディ氏はその時までに株式投資で大儲けしていました。1928年冬のある日、オフィスに向かう途中で、靴磨きの少年に靴を磨いてもらいました。靴を磨き終わった後、その少年はケネディ氏に向かって「おじさん、〇△株を買いなよ」と言ったそうです。それを聞いて彼は「こんな少年までが株の儲け話をするなら、この後に株を買う人はいないから株式は暴落する!」と考え、すべての株式を売り払って難を逃れたとのことです。
これらの格言から、上昇相場はだれも知らないところで育っていくが、育ち切ったあとに株に興味のない層までもが期待に胸膨らませて投資に参加し、そしてまもなく相場が崩壊するということです。
テレビや新聞で株や投資の話が持ち上げられたり、株に興味がなかった人が突然株に興味を持ち始めたりしたときには、暴落の予兆が出ているということになります。
むしろ買い向かう勇気を持とう
実はコロナショックは暴落とは言えないと考えています。
株価が大幅に下落しましたが、本来であれば数年は株価低迷状態が続くはずですし、それが暴落であることが歴史上わかります。
しかし、昨年のコロナショックではそれがなく、数カ月後には元の値を取り戻し、史上最高値を更新し続けてきました。
アメリカを始め各国が、市場にお金を流したことで暴落による株価低迷を強制的に回避ました。
しかし、実体経済はやはり大ダメージを受けていますから、いずれは株価低迷の時期がやってくると考えています。
そんなときに、敢えて買い増していける人こそが、将来大きな資産を築いていけるわけです。
暴落を心待ちにしております(全裸待機
あくまでリスク許容度をしっかり見極めて機械的に投資していくことが重要です。
まとめ
今回は、株価の暴落時に注意すべきことをお話しました。
- 数字に惑わされてはいけない
- 株価は上昇し続けると思わない
- リスク許容度を改めて確認しよう
暴落相場は数十年単位での長期相場を考えている世代にとっては、むしろボーナスだと思って喜びましょう。
そのときに備えて、普段からお金を節約し現金保有比率をある程度高めておくことも重要です。
投資は正しく利用すれば最高のマネーマシーンになってくれますので、どのように付き合っていくかを冷静に考えて判断してもらいたいと思います。
ではまた!
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